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プロローグ・黄泉平坂より英勇来たる


破滅。この世界の理。
そして何を活かし、
滅するのを決めるのは誰か?
そう...破滅の力そのものである「ハメツ」だ。
俺達は破権者によって死語の世界、
冥界へと送られた。
忘却の彼方へ誘う畏怖の念..."イ"フゥイン
そして名乗るのも烏滸がましいのが俺...
"エ"イユウ
暗く冷たい虚無の世界へと追いやられた時、
何故こうなったかを考えた。
そしてシンプルな答えが出た。
「生きる」という事自体に、
誰かの許可がいるのか?
意味を持って生まれた
「ことば」の有無を掌握され、
怯えながら生きていくこの運命は、
どうにも間違っている。
俺はダチ公と一緒に黄泉平坂の扉を開き、
再び言霊界へと戻ってきた。
きっとハメツが支配する恐怖と絶望の世界が...
世界...は...?何か様子がおかしい...。
ハメツの気配は感じられなかった。
破滅の力という概念になった、
とでもいうのか?
俺達はさらなる情報を集めようと、
黄泉平坂の扉がある村を拠点にした。
どうもこの辺りには無尽蔵な生命力を
破壊の力に変える鬼がいるという。
よっしゃダチ公!
ここはひとつ、そいつに聞いてみようぜ!

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