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一話・挑む者に強さは灯る


「破滅の力か。
この鬼すらも無に帰してしまうと?」
破壊の鬼は意外にも話を聞いてくれた。
だがハメツについては何も知らないという。
ダチ公の提案により
この村を冒険者が集う空間にした。
温泉に鬼の力を注入して効能も抜群とくれば、
噂は瞬く間に拡散した。
さすがことばが上手いねぇ。
そこへやってきたお邪魔虫一匹。
訳アリっぽいが、ハメツについては
何か知ってそうには見えない。
「幸せの独り占めはいけないぜ?
ちょっと分けてくれよ!」
黒甲蟲は鋼線を使って高く跳んだ。
中々面白い動きだ。
だが、どんなに高くても、
攻撃の時にはこちらに接近する。
お前はこの線と同じ...強くて真っ直ぐだ。
だが俺はもっと先を見据える。
いくつもの線を繋ぎ、面で捉える!
「すげぇなアンタ。なんていうか別次元だ。」
決着は一瞬。
そしてこいつは根っからの悪でもないらしい。
「五王と闘う強さを身に着けたいの!
ゼクスお兄ちゃん!」
「ゼクスのアニキ!
ここで世話になりやしょう!」
「た、タテ!?それにおめーら!
何で付いてきたんだ!?」
ダチ公は微笑みながら
「いいじゃないですか」と言った。

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