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エピローグ・禁言となりて滅し彷徨う


悪魔王は神すらも凌駕したと増長し、2度も
自分をよく知る「英勇者」に止められた。

「まいど~。ワシも懐かしい姿で登場や。」

「こ、これは意外な再会ですね...。」

「そらそうや。ワシな、
これでも冥界の王やってんねん。
閻魔様も兼任や。」
「大切なダチ公との責任果たそうと
共に消滅...いやぁ泣けるな。
エモエモのエモや。」

「ええ...余計な事を...してくれましたよ...」

言い終わる前に豪速の拳が頬を打ちぬいた。

「...それ、ホンマに面白い思って言うたか?
共に、じゃなかった。
...英勇者は自分が消滅する事で
お前さんの許しを請うたんやで。」

最後の方は聞き取れなかった。
冷たく無機質な空間に吸い込まれ、
無限に続く贖罪が始まった...。