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プロデューサーレターvol.12

本日、「共闘ことばRPG コトダマン」が「XFLAG」に移籍することを発表させていただきました。
XFLAGはあの「モンスターストライク」を運営する、株式会社ミクシィのエンタメ事業ブランドです。
 
突然の発表で驚かれたコトダマーの皆様も多かったかもしれません。
 
まず最初に申し上げたいのは、今回の移籍はコトダマンをもっと大きなタイトルにするためのものであり、コトダマンにとって大きくプラスであるということです。逆にマイナス要素は一切ありません。
 
モンストはいち早くスマホゲームにマルチプレイを導入し、大きなムーヴメントを生み出してNO.1にまで上り詰めたタイトルです。
僕自身もスマホゲーム開発においてずっとマルチプレイにこだわり、モンストを超えるタイトルをつくりたいと思ってやってきました。
 
そのXFLAGの持つマルチプレイ、プロモーションの知見をコトダマンに融合させることにより、大きなムーヴメントを生み出し、コトダマンをもっと大きなタイトルにしていく、それが今回の移籍の目的です。
 
また、プロモーション面も、数々の大規模プロモーションを行っているモンストのノウハウを活かして強化し、大規模に展開していく予定です。
 
実はすでに僕を含めた今までの開発チームと、XFLAGのモンスト運営の経験を持つメンバーが合流し、新たな開発・運営体制がスタートしています。
 
新たな体制下では新旧コトダマーにもっと楽しんでいただく為のさまざまなアップデートを計画中ですが、その中でも真っ先に着手したのは、マルチプレイのリニューアルです。
XFLAGへの移籍を機に再び原点に立ち返り、モンストの知見を借りながら、コトダマンのマルチプレイをもっと気軽で、もっと楽しいものに変えていきます。
 
 
生放送やツイッターなどでも何度か述べさせていただいておりますが、僕は、コトダマンをもっと大きなタイトル、つまりたくさんの方に遊んでいただけるタイトルにしたいと思っております。それが今のコトダマーの皆様にもっと楽しい体験を、永く提供することに繋がるからです。
 
もちろん「永く」というのは今のコンテンツを現状維持していくということではありません。
遊びやすさ、やりごたえ、驚き、興奮など、いろいろな角度からコトダマンをより魅力的なコンテンツに成長させていく必要があると考えています。
 
今後数か月のコトダマンは、マルチプレイのリニューアルを皮切りにさまざまな新要素や、ゲーム内外を問わない新たなイベントを順次投入していく計画を立てています。
今回のプロデューサーレターでは直近の計画に加えて、それら今後の中・長期計画の一端についてお届けしたいと思います。
 

マルチリニューアルについて

まずは9月初旬、マルチの大幅リニューアルを行います。
今回の改修のテーマは「共闘の裾野の拡大」と、「戦略性の強化」です。
 
現行のマルチは、1ターンの中で1文字ずつ手番プレイヤーが交代していくシステムです。
そのようなルールにしたのは、複数人で1つのことばを作る方が共闘感が出るという考えと、自分の手番が回ってくる頻度を高めることで一緒にプレイしている感覚を強めるためです。
 
しかし「ことばを作って闘う」というゲームシステム上、現行ルールでは意思の疎通が難しすぎるという問題がありました。
それは、二重の意思疎通が必要になることが原因です。
 
二重の意思疎通とは、「このターンは全力で攻撃しよう」「このターンは回復に専念しよう」「ギミックを優先的に破壊しよう」といったバトル面の意思疎通と、「このことばを作ろう」ということば作り面の意思疎通です。
 
その2つの意思疎通は、どちらも「共闘ことばRPG」を標榜するコトダマンにとって、重要不可欠な面白さに繋がるポイントです。
しかし現システムの中でその2つを同時に達成して面白さに繋げるのは、非常にハードルが高いのも事実です。
特にことば作り面は、単なる語彙力の多寡だけではなく、得意とする語彙の方向性によっても齟齬が発生しやすく、かえって共闘感を妨げてしまっていました。
 
この点は、リリース当初からコトダマーの皆様からも継続的に不満をいただいていました。
ところがその一方で、友達や同僚と一緒にリアルで集まってマルチで遊ぶのは非常に楽しいという評価も多数ありました。
 
対面マルチ(リアルで集まってマルチプレイ)というのは、比較的どんなゲームであっても楽しさが増す要素ではあります。
それは嬉しさや悔しさ、臨場感、達成感といったプレイ感が、対面でのコミュニケーションによって増幅されるからです。
 
そしてコトダマンの場合には、それに加えてことば作り面の意思疎通のハードルが大きく下がるという副次的効果があります。
生放送をご覧になっている方は、ナメチャレで僕やナナ公が「○○って言葉あるんじゃない?」と言い出したり、視聴者の方からアドバイスをいただいたりしているシチュエーションを思い浮かべてみてください。
あのように各自が知っていることばを提案しあってワイワイ楽しむのが、コトダマンにおける「共闘」の理想的な楽しみ方、真の面白さなのではないかと考えています。
 
その楽しみを、なるべく多くの皆様が味わえるようにするにはどうすれば良いか。
開発スタッフでこれまでのシステムを改めて振り返るとともに、新たに加わったXFLAGのメンバーから忌憚のない意見をもらい、議論に議論を重ねました。
 
そうして辿り着いた結論が、「ターン交代制(1ターン1プレイヤー制)」という新ルールです。
今まで1文字ずつプレイヤーが交代していたのを、1ターンずつの交代に変更します。
 
それによってことば作りの意思疎通のハードルは大きく低下し、共闘の醍醐味を多くの方が体験しやすくなる想定です。
なお、1ターン1プレイヤーになることで、手番が回ってくるまでの時間が必然的に長くなってしまうデメリットはあります。
しかしその点については、これまでマルチの手番時間を圧迫していたことば作りの意思疎通が軽減され、ある程度バトル面の意思疎通に専念することができるようになるため、トータルではテンポアップできると考えています。
 
さらに、手番プレイヤーが作ることばを思いつかない時は、今まで通りスタンプを通じたコミュニケーションで作ることばを提案して助けることもできます。
 
また、異なるプレイヤーが1ターンごとを受け持つことで、デッキの「い軸」「う軸」が噛み合わないといった問題を避けられる他、高難度クエストでは異なる属性のデッキを持ち寄って闘ったり、回復・アタッカーで担当を分けるといった、今以上の戦略性をコンテンツにもたせることも可能になります。
 
このような考えからデメリットを上回る大きなメリットがあると判断し、ターン交代制へのルール変更を行わせていただきます。
 
また、このリニューアルはあくまで手段であって、目的ではありません。
このルール変更によってコトダマーの皆様がより楽しいプレイ体験を得られるよう、各種クエストのバランスや敵の行動パターンは見直しをかけていきます。
他にもバトル演出のテンポアップ・最適化や他プレイヤーからのリーダーレンタル機能の追加など、新ルールの面白さ・快適さをより高められるような実装・調整も加えています。
 
まずは9月、生まれ変わる新たなマルチプレイをお楽しみください。
 

パブリッシャー変更について

マルチアップデートの次は、本年10月末(予定)にパブリッシャー変更を予定しています。
 
現在コトダマンはセガ(セガゲームス)から、AppStoreおよびGooglePlayというプラットフォームを通じて皆様に配信しています。パブリッシャー変更とは、そのセガゲームス名義の部分をXFLAG名義に切り替えるということです。
コトダマーの皆様に行っていただく対応につきましては、特にアプリの再インストールや引継ぎといった手続きは不要で、普段のアップデートと同じように各アプリストアでコトダマンのアップデートを行うだけで完了となる予定です。
 
パブリッシャー変更の前後には「バトンタッチコラボ」と題して、10月にセガゲームスを代表する「ぷよぷよ」シリーズとのコラボ、11月にはXFLAGを代表する「モンスターストライク」とのコラボを実施します。
 
コトダマンを生み出したセガと、コトダマンをより大きなコンテンツへと進化させていくXFLAG、両ブランドを代表するIPとの連続コラボに、どうぞご期待ください。
 
 
なお、昨年10月から毎月コラボを実施してきましたが、9月は諸々の準備のためにコラボをお休みさせていただきます。
そのかわりというわけではありませんが、今後ゲーム内外を問わず、いつも以上に力を入れてイベントを実施していきます。
イベント担当スタッフはもちろん、僕やAPナメカタも一丸となって頑張りますので、ぜひお楽しみください。
 
最初のイベントは、「毎日!コトダマンチャレンジ」という企画です。
これは何かというと、ざっくり言えば「毎日ナメチャレ」です。
 
ナメカタか僕のどちらかがクエストに挑み、見事勝利すれば翌日12:00~23:59の間にログインした方全員に虹のコトダマを100個プレゼント!
これを明日8月10日から9月初旬のマルチリニューアルまでの期間、毎日実施します。
 
バトルの様子は毎回Mirrativで生配信を行います。
ただし録画は一切なしの毎日生チャレンジなので、流石に時間は日によってまちまちになってしまいます。
配信前にはナメカタか僕のTwitterでお声がけをいたしますので、たまたま時間が合った際にでも、ユルい気持ちで応援してくだされば幸いです。
 

中長期アップデート計画

パブリッシャー変更後はいよいよコトダマンをより大きくしていくフェーズです。
このフェーズで最も重要なことは2点。
1つは今後のプロモーションを通じて新たにコトダマンを始めてくださる方に向け、わかりにくい箇所や遊びにくい箇所を調整していくことです。
そしてもう1つは、すでに遊んでくださっているコトダマーの皆様に、より大きな楽しみと、広がっていくコトダマンの世界をお届けすることです。
 
その2点の実現のために計画しているアップデート項目から、3項目をご紹介したいと思います。
 
1つ目のアップデート項目は、「ぼうけん」の新シリーズ実装です。
 
これまでの第1シリーズでは、「次言界」という言霊界とは異なる世界が舞台でした。
「言葉龍」を信仰する次言界の宗教である「龍信教」が悪の司祭たちに牛耳られてしまい、主人公である5人の「賢者」たちが司祭打倒のために立ち上がったのが第1シリーズ1stシーズンです。
続く第1シリーズ2ndシーズンはその続編で、新たに龍信教の「司祭長」たちが登場しました。
   
そして今後新たに始まる第2シリーズでは、舞台が次言界から離れ、完全に新しい物語が始まります。
主人公や敵コトダマンが一新され、新たなマップが舞台になります。
加えて、ストーリー面も第1シリーズより強化する予定です。
 
第1シリーズでは大まかなストーリーはあらすじとして提示していますが、細かな物語は敢えて提示せず、キャラクターのフレーバーテキスト等から想像してもらう形式をとっていました。
この点についてはもっと演出やストーリー描写があった方が良いというご意見も根強くいただいており、第2シリーズではその声にお応えしようということになりました。
 
そんな新たなぼうけんイベントの舞台となるのは、「過去の言霊界」です。
かつて偉業を成し遂げたとある「勇者」の旅路を、皆様に追体験していただくような内容を予定しています。
皆様がよく知っているコトダマンたちの、過去の意外な姿も登場するかもしれません。
 
 
2つ目のアップデート項目は、「夢幻の塔」に続く、新たな攻略コンテンツの追加です。
夢幻の塔との大きな違いとしては、手持ちコトダマンを駆使して闘う総力戦を想定している点です。
 
一度使用したコトダマンには出撃制限がかかるようなイメージです。
常に最強デッキで挑むというよりは、どのコトダマンをどこで使うかの戦略性や、降臨コトダマンをきちんと育成しているかどうかといった、やりこみ具合が問われるようなコンテンツになる予定です。
 
各種企画にはXFLAGのメンバーにも加わってもらい、モンストの事例も参考にしながら進めていきます。
 
 
3つ目は「大陸クエスト」のリニューアルです。
大陸クエストはコトダマンの主要コンテンツの一つで、必要最低限の戦力を確保するための場や、ゲームルールやギミックを理解する学びの場としても位置づけられています。
しかしクリア率やクリアまでの所要日数などを見ていくと、特定の箇所でつまずいてしまう人や、クエスト数が多すぎて途中でだれてしまう人がいるといった状況も見えてきました。
そういった問題箇所の調整や、そもそものクエスト数の見直しなど、リニューアルに際してさまざまな案が出ています。
 
リニューアル自体は主に新たにゲームを始める方に向けたアップデートですが、並行してすでに大陸を攻略済みの方に楽しんでいただけるような追加要素も作れないか、検討を行っています。
「遊びやすさ」と「遊びがい」の両方を大切にしながら取り組んで参ります。
 

 
さて、ここまで3つのアップデート項目をお伝えしました。
これらの他にもまだ、議題に上がったばかりで皆様にお伝えできる段階にない項目も多数あります。
 
1つ目、2つ目……と順番をつけてご紹介しましたが、実際の実装時期がこの順番の通りになるとは限りません。
今のところ、2周年ごろにはすべて実装できているといいなと考えています。
 
それらの項目に加えて、皆様からいただくご意見・ご要望のフィードバックを、随時優先順位を振りながら実装して参ります。
中・長期についてはあまり具体的なことをお伝えできず申し訳ありませんが、ただ一つお約束できるのは、「これからのコトダマン、マジですげえよ!」です。
 
XFLAGの新たなメンバーを迎えながら、引き続きチーム一丸となって取り組んで参りますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
 
共闘ことばRPG コトダマン
プロデューサー 中村たいら
 

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本レターは開発中の内容をもとに作成しており、
実際の内容や実装時期は異なる場合がございます。
あらかじめご了承ください。